「ヒロさんが26日にZenにくるから」とリカルド。そう言われたのは11月17日(2007年)一度目は当日急にヒロさんがくることを知らされましたが、今回こうしてあらかじめ教えてくれたのには理由がありました。
なぜなら今回は、本格的に白トリュフが入荷したからです!そして「ヒロさんの前で、何皿かの白トリュフ料理を披露してみろ!」となったのです。
受け取ったのは200グラムほどだったでしょうか、「足りなかったら、また言えばいいから」といつも通り寛大すぎ〜(笑)それとちゃんとトリュフ専用のスライサーも用意してくれてるしー。
フレンチやイタリアンでは、白トリュフを使った料理があります。でも寿司や和食で白トリュフを使った料理は、当時、ほとんど皆無でした。
情報収集しましたし、色々と実験もしました。
そして26日になりました。まずリカルドが入って来ました。そして第一声目は「ヒロさんは2つ星だ」と言います。実は2007年は、初めてロサンゼルス版のミシェランのレストガイドが出版された年でした。それもこの日26日が発売日だったと思います。情報が早いのか、すでに知っていたのか、、
この後に、ゲリーの奥さんのオルガと、リカルドの知り合いの食品の卸業者の男に人が来て、着席します。
そしてだいぶ遅れてヒロさんが来ました!遅れたことを皆んなに謝って、さらに僕にも「シゲさんすいません、遅れました」と。星付きシェフが、僕に謝るって、ちょっと快感でした(笑)僕は「いえいえ、2つ星おめでとうございます」と、平然としたフリで対応しました(笑)
そして、料理を始めました!通常の2、3皿の料理を出している間に、茶碗蒸しに火を入れておきます。そして、出来上がった茶碗蒸しに、こんな感じで白トリュフのスライスを乗せます。この瞬間に、トリュフの香りが店中に広がります!
(家で実験してた写真)
暖かい卵と白トリュフの相性は抜群です!
そして握り、ブリの腹身、ヒラメの縁側、鮭の腹身を軽く炙って、トリュフのスライスを乗せて。炙るのは、腹身の脂を少し液化させるためと、温い方が香りが立ちやすいからです。いろんな魚で試しましたが、この3っつの魚が最高の相性でした。
最後のお皿は、茶そばのクリームソースと白トリュフでした!
(これも家での実験写真)
この日のために何を創ろうか悩んでいた僕は、リカルドに「今まで食べた白トリュフ料理は?」と聞いたら「パスタ」と答えたので、ピンっときました!
白トリュフは暖かいクリームソースにも合います!
そして通常の手作りデザートを出した後に、さらに手作りの白ゴマと黒ゴマのアイスクリーム2種。
そして最後の最後に、なんと白トリュフのアイスクリーム!
トリュフオイルなんて邪道なものは使いません!しっかりと本物の白トリュフの香りだけを閉じ込めて、冷やし固めました!
みんな大絶賛してくれました!
(白トリュフのアイスクリームの仕込み、白トリュフ30g位かな?)
お腹がいっぱいになって、力尽きたオルガは「ここに2つ星がいるから、今回あなたは一つ星ね」だって。
(他にも色んな料理を出した筈なんですが、記憶が、、、)
白トリュフの値段と金の値段を比べてみると!
白トリュフの値段を調べてみると、1gだいたい1300円から2500円
ちなみに金は(手数料とか考えずに)、1gだいたい5000円
佐賀牛の最高級A5ヘレステーキ、1gだいたい30円
陶芸作品と白トリュフたち