2016年6月 7年半ぶりにロサンゼルスへ一時帰国! 2 リカルドとリタとの再会

奥さんのリタがマンションの下まで降りて来て、笑顔で僕を迎えてくれました。車をゲスト用の駐車場スペースに停め、エレベーターで3階まで上がり、そして、玄関を入り、僕の恩人リカルドはソファーに座って笑顔で、僕を待っていてくれました。

 

僕が「Hi Ricardo!」と、そして彼が「Hi Shige」と、僕が歩み寄ってハグしに行こうとすると、彼の笑顔は途端に消え、決まりの悪るそうな顔になり、「悪いけど、立てないんだ」と言いました。それでも僕は、ソファに座っている彼の元に寄って言って、ハグしました。

 

彼は難病の一つと言われるALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気に罹ってしまっていました。両手が全く動かないのです。いずれ両足も、そして呼吸することが大変になっていくそうです。

 

リカルドの意識はしっかり、知能も正常以上だったので、だったら病人扱いしない方がいいと思い、普通に、久しぶりの再会の会話をしました。情けをかけた接し方をすると、相手が情けなく感じてしまいますよね。

 

で、早速彼の飲んでいるワインを、彼のストロー入りのワイングラスに注ぎ、そして僕も飲み始め、夕食を待ちました。最近、ヨーロッパのカラスミにはまっているみたいで、イタリア産とスペイン産を取り寄せて食べ比べていました。相変わらずだなーと思いました。それにしてもリビングの天井は高すぎでした。三階建てのマンションの最上階の部屋なんですが、さらに3階分の高さはゆうにある天井。僕の基地何個分なのかな?

 

夕食の時間になると、近くに住む、僕と同年代の娘さん夫婦と、その子供たち(10代)がやって来ました。「Good to see you!」と言い合い、ハグし合い、彼らとも久しぶりの再会です!

 

夕食が始まりました。奥さんの特性手料理が並びます!新しいワインが開きます!スペイン語と英語の会話が始まります。今回は僕がいるので、英語で話してくれていますが、彼らだけだと会話はスペイン語のみ。

 

25年前、彼らはアルゼンチンからアメリカに来ました。それまでは、フランス、好景気だったベネズエラ、(あともう一つ忘れてしまいました)を転々とし、今アメリカで、平均より数段上の裕福な暮らしをしています。彼らの英語には訛りがありますが、アメリカで生まれた彼らの子供たちは、羨ましいことに英語もスペイン語も流暢です。

 

言葉とか楽器を習得するのは、できたら早い方がいいですよねー。それでもリカルドは5ヶ国語位話せたと思います、英語、スペイン語、ヘブライ語(ユダヤ人の言葉)フランス語、イタリア語、もしかしたらもっと話せるのかも。

 

夕食の会話は、僕の仕事の話や、パマナ文書の話、あとは大統領選の話とか。料理は美味しい!ワインも美味しい!もうこの時には久しぶりの感覚はありません。うん、帰って来てよかった!

 

 

 

味も、香りも、完全に悩殺されたデザートワイン!

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年代は違いますが、楽天で見つけました!ものすごく高価なハーフボトルのデザートワインですが、10年以上の熟成を経て作られており、とにかく大きなワイングラスに、少量を注いで香りを嗅いでみて下さい!やられてしまいます!